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浄化槽という課題感

浄化槽という存在をちゃんと知りたいと思い、10/27に環境省主催の浄化槽トップセミナーに参加してきました。


浄化槽とは、汚水処理方法の一つですが、都市部であればあるほど下水道での処理がほとんどであり、人口規模が下がれば下がるほど、浄化槽比率が高まる構造であり、栃木県の浄化槽比率は16%とのことです。

この領域の政策潮流として把握したのは以下でございました!

  1. 単独処理浄化槽世帯の合併浄化槽への転換
    • し尿だけを処理し生活排水はそのまま流す単独は環境負荷や水路の悪臭課題を抱えるため、し尿&生活排水の双方の処理が可能な設備化を進める
  2. 浄化槽設置状況の正確な把握
    • 新規設置の台帳反映
    • 未反映設備の台帳反映
    • 点検/整備情報の台帳反映
    • 台帳のシステム化(DX化)
  3. 浄化槽の点検と整備の推進(前述の2.の推進が前提となる)
    • 老朽化や機能低下設備の整備
    • 災害時の復旧対応
    • 浄化槽点検のDX化(Iot管理等)
  4. 公共浄化槽化 or 民間浄化槽化
  5. 浄化槽そのものの省エネ化
  6. 下水道インフラ更新困難地域の浄化槽化(※時間軸は長め)

矢板市の場合は、汚水処理人口普及率が79.4%(栃木県は88.8%)であり環境負荷や悪臭課題が残っているため上記の6つの潮流の手前部分における課題感もまだ残っている状況と理解しました。

現状では多くの自治体においても上下水道インフラの老朽化に対する対策は後回しになるケースが多く見受けられるため、人口密集都市部においても潜在的な課題が多いので人口分散地地方においては「浄化槽の効果的な運用」がより重要になると思いました。
しかし、目立たない足腰部分に位置づく課題感であるので取組む自治体と先送りにする自治体とで将来的に差が生まれうる領域であるとも思います。気付いたときには手遅れという状況にならないよう先回りの視点を持ちながら行政意思決定に関わりたいと思います。

追伸
知事のご挨拶はちゃんとした感じと笑わせる感じのバランスが絶妙というか聞きやすいというか!勉強になります!

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