経済産業省の「GX戦略地域制度」において、栃木県と共同申請を行い、26/9/11付で選定されました。
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▼GX戦略地域って何か?
▼なぜ矢板市が申請したのか?
▼どんなメリットがあるのか?
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▼GX戦略地域って何か?
「GX戦略地域」は、再生可能エネルギーなどの脱炭素電源を活かし、電力・通信・産業用地などのインフラを一体的に整備することで、地方に新たな産業集積をつくり、日本全体の経済成長につなげる国家戦略だと捉えています。
その中でも注目しているのが「データセンター集積型」。
生成AIの急速な普及によって、AIを活用して仕事や社会の仕組みを変えるAX(AI Transformation)が進み、大量の計算能力と電力が必要な時代になります。
そこで「データセンターが進出してから電力を整備する」のではなく、「電力と通信を戦略的に整え、データセンターやAI産業を呼び込む」。
いわゆる「ワット・ビット連携」です。
人口減少時代だからこそ、地方に新しい産業基盤をつくる。地方創生と日本の産業政策の両面で重要な取り組みです。
▼なぜ矢板市が申請したのか?
矢板市は、かつてシャープの進出によって大きく発展しましたが、2018年の工場閉鎖などを経て地域産業が縮小。若者の働く場の不足や人口流出が続き、2024年4月には初めて「消滅可能性自治体」に該当しました。私が市長に就任して1週間のことでした。
市民の皆さまからも「矢板に変化をもたらしてほしい」「近隣が発展する中で取り残されて悲しい」という声を多くいただいてきました。
総合戦略策定に向けたアンケートでも、「まちに魅力・活気がない」が7割近く、「就職先や仕事の選択肢がない」も4割を超えています。
子育て、教育、高齢者福祉、道路・公共交通、防災、または人口減少に対しての抜本的な取り組みなどなど、市民の皆さまからの期待に応えるには「財源」が必要です。その財源を持続的に生み出すには「地域経済の活性化」が欠かせません。
だからこそ、「雇用・経済」を一丁目一番地に掲げてきました。
「人口が減るから、ただ縮小する」のではなく、新しい成長産業を呼び込み、まちの稼ぐ力そのものをつくり直す。
そこで、豊富な電力供給力(グリーンエネルギー含む)、通信網、災害リスクの低さという矢板市の「強み」を掘り起こし、AI・AXの進展、データセンターの地方分散という「機会」を掛け合わせるSWOT分析的な考え方で構築した戦略の一つが、データセンター誘致戦略です。
2024年5月から市独自で具体的な検討を始め、インフラ事業者との協働や多様な企業との折衝を進めてきた中で、2025年8月に国からGX戦略地域制度が発表され、本市の戦略を後押ししてくれる制度と捉え、トライしました。
今回、福田富一知事をはじめ栃木県の皆さまにもお力添えいただき、共同で申請。国家戦略とベクトルを合わせ、早期実現を目指します。
▼どんなメリットがあるのか?
一番大きいのは、単に「データセンターができる」ことではなく、矢板市に「次の産業基盤」をつくるチャンスが生まれることです。
短期的には、インフラ整備や建設に伴う建設・宿泊・飲食などへの需要増加に伴う雇用増、税収増が期待できます。
中期的には、データセンターへの巨額投資に加え、県内含めてAI関連企業や研究開発拠点、製造業などの進出による経済波及、雇用創出、固定資産税など税収の大幅な増加が期待できます。
その新たな財源を、子育て、教育、高齢者福祉、新たな雇用づくり、道路・公共インフラ、地域の賑わいなど、市民生活へ再投資し、未来都市的な新たなまちづくりにも挑戦していきます。
つまり「データセンター誘致」がゴールではありません。
「成長産業を呼び込み、その果実を市民生活へ還元する」
そのためのスタートラインです。
▼最後に
選定されたからといって、明日からまちが変わるわけではありません。
実際の投資や企業立地につなげ、生まれた成長の果実を市民の暮らしへ還元して初めて、この挑戦は意味を持ちます。
そのために今、市役所の職員の皆さんが本当に真剣に頑張ってくれています。3万人の基礎自治体には難易度の高い実務の連続でしたが、矢板の未来を想い、脳に、額に、汗をかきながら仕事に没頭した結果が、今回の選定につながりました。
人口減少を前に、
「地方だから仕方がない」
「この時代だから仕方がない」
と未来を諦めるのではなく、矢板にある可能性を掘り起こし、時代の変化をチャンスに変えていく。
かつて大手企業の進出とともに発展した矢板市が、今度はAI・GXという新しい時代の産業とともに、もう一度成長への道を歩み始める。
「矢板は良くなったね」
そう言っていただける未来を、必ず形にしていきたいと思います。
ここからが本番です。
市民の皆さまとともに、次の矢板をつくっていきます。
国家戦略への選定を、矢板の成長へ。
成長を、市民の豊かさへ。

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